INTERVIEW

スポーツの世界に関わる人の「働く」をより明るくしたい SYUHEI NAKAJIMA

PROFILE SYUHEI NAKAJIMA
小学校時代「アトランタ五輪・マイアミの奇跡」を見て、野球少年だったが一転、サッカーの世界にのめり込み、中学、高校とサッカー漬けの毎日を過ごす。大学時代はアマチュアサッカーの活動と並行する形でアルバイト先のフットサルショップで商品企画や販売促進を経験。その経験からスポーツの仕事で活躍したいと思い、マーススポーツエージェントの立ち上げに参画する。現在は「MARSCAMP」の運営をはじめ、スポーツとキャリアをデザインする、マースの中核的存在として活躍中。

スポーツの価値を社会に翻訳する役割を、自らの手で

私は大学時代からスポーツの仕事で活躍したいと考える中で、ずっとスポーツの世界に感じていた「疑問」がありました。

例えば視聴率が25%を超える大型コンテンツのオリンピックにおいて、前大会の日本の金メダリストは多くの方が知っているかと思います。ですが、3大会前の日本の銅メダリストは名前が出てこないかもしれません。その当時はメディアから脚光を浴びる形で発信され、光を照らす側だったアスリートが、競技から離れてしまったタイミングで光の当たらない側の人間になってしまう事が多くあるのでは、と感じていたのです。

そんな社会的に矛盾した状況を抜本的に変えていきたいと、就職活動ではアスリートのセカンドキャリア支援やスポーツの価値を社会に翻訳していく仕事をしたいと考えるように。当時はそのような仕事がなかったため、私は社会側のニーズを早く、広く、深く拾える存在を目指すために採用コンサルタントとしてスタートし、3年後の事業化を目指す…そんなキャリアプランを描きながら就職先を探しました。そこで出会ったのが、現在マースの親会社であるWILLグループだったのです。

入社から1年半後にマーススポーツエージェントの立ち上げに参画。その中で私が掲げていた「セカンドキャリアを支援する、スポーツ業界で活躍する人を増やす」というミッションを実現するために根本から見直すべき問題があったのです。それはスポーツの仕事における「認知」とアスリートの仕事に対する「意識」でした。

仲島:近影

スポーツ業界で働きたい方へ、より多くの出会いの場を

「認知」という点では、一般の業界に比べるとスポーツ業界は採用活動への優先順位も低く、働き方の発信も少ない状況。スポーツの仕事をしたい人にとっては、スポーツの世界で働きたいのに、それに出会う機会がないまま他の仕事に就くしかない、という悪循環が生まれていました。

この悪循環を解消するための取り組みの一つとして、私たちは「スポーツの仕事で長く活躍できる人材を育成するコミュニティ」としてスポーツ業界の方を巻き込む形でMARS CAMPを設立。その運営を通じて、今まで埋もれていた魅力的なスポーツの仕事を認知、拡散し続けています。

現在スポーツ業界に300名以上の卒業生を輩出する中、業界内で卒業生と仕事をする機会も非常に多くなり、また、卒業生が講師としてMARSCAMPをサポートしてくれる事も少なくありません。このうようにMARSCAMPが業界全体をうまく循環させ、スポーツビジネスの魅力を伝播する役割を担っているのです。

仲島:近影

アスリートのセカンドキャリアに、新しい選択肢を

そして「意識」という点では、アスリートの方がセカンドキャリアに対する選択肢を見出せない現状がありました。年間で100名以上のアスリートとお会いする中で、現役引退後にどんな仕事に就きたいかと聞いたところ、約8割の方が「指導者」と回答。これは必ずしも「指導者になりたい」のではなく、指導者という選択肢しか見い出せない状況でもあったのです。

競技でよい結果を残す事だけを追い求められてきたアスリートにとって「社会」とは距離があり、繋がりづらい存在。だからこそ選択肢が見い出せず、「セカンドキャリア」が遠いものに思えてしまうのだと考えます。そこで私たちはアスリートのキャリアサポートを通じ、「競技を通じて、社会に対してどんな役割を果たしているのか、どんな影響力があるのか。」この部分をしっかりと伝え、考えて頂く中で、社会との距離感を縮めてもらい、アスリートのセカンドキャリアに対する意識を変えたいと思います。

このように、アスリートやスポーツ業界で働きたい方と、社会との関係性はまだまだ未成熟の状態です。私はマースの立ち上げメンバーとして、スポーツ業界と社会との結びつきを強める存在として、スポーツの価値を上げていきたい。ぜひ、私たちのこんな思いに共感してくれる人と、スポーツ文化を育てたいですね。

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